今年で41回目になるジャパンカップ。90年代には日本の競馬ブームもあって、賞金が世界最高峰となり注目度も高かった。しかし日本経済成長の低迷とともにドバイワールドカップやブリーダーズカップの賞金が上回ってきて以前のような勢いに陰りがみえてきた日本競馬ではあるものの、先日のブリーダーズカップではラブズオンリーユー(フィリー&メアターフ)とマルシュロレーヌ(ディスタフ)の2頭が勝って、日本競馬会に明るいニュースをもたらしてくれました。その勢いで今年も日本馬が勝つのでしょうか? 過去のレースを振り返ってみると、外国馬が最後に勝ったのは2005年アルカセット(Lデットーリ)までさかのぼり、過去15年外国馬は勝っていません。今年は一番人気コントレイルの引退レースになっていて、有終の美を飾れるかが注目されます。
それではブックメーカーのオッズとJRAの前売りオッズを比較しながら見てみましょう。
オッズは27日14時時点のものです
JRAではコントレイルが1.6倍。Bet365はJRAの前売りが出る前水曜日の時点で1.6倍でした。日本の競馬に精通したコンパイラー(オッズ制作する人)だと言えます。特に今回のようなオッズオンフェイバリット(2倍以下の人気馬オッズ)が存在するオッズを読むのは外国人オッズコンパイラーには難しいです。コントレイルは前走天皇賞一番人気(単勝2.5倍)でエアフォーリア(単勝3.4倍)の2着。その馬を1.6倍にするのはJRAの前売りを予測し、それに寄せて作られています。むしろウイリアムヒルのように2倍もしくはそれ以上のオッズが妥当で、水曜日に365のオッズ(1.66倍)をみて驚かされました。その時点でヒルズは2.5倍でした。現在のブックメーカージャパンカップのオッズコンパリソンはこちらで確認してみてください。
話はすこしずれますが、私がブックメーカーで働きはじめたのは1990年で、日本の競馬に知識があり、日本のG1レースのオッズを作っていました。ジャパンカップはイギリスのブッキーでもオファーしていたので、ジャパンカップを楽しみにしていました。それはブックメーカーはイギリスの馬を中心にオッズを作られているので、JRAのオッズとは大きく異なっていたからです。今回出走する外国馬のオッズに着目すると、ブルーム(Aオブライエン厩舎9倍ヒルズ)グランドグローリー(ビエトリ厩舎17倍ヒルズ)ジャパン(Aオブライエン厩舎17倍ヒルズ)といったように、ヨーロッパの馬人気を上げる傾向にあります。
今回の一番人気三冠馬コントレイルは情報によると好調に仕上がりをみせているようですが、1.6倍の価値はあるのでしょうか?引退レースとはいえ人気が被りすぎているように見えます。現在シャフリヤールはJRAで5倍でブックメーカーのオッズと比べても高い状況なので、このままのオッズであればJRAのオッズに妙味を感じられます。ですが、素直にコントレイルに賭けたいのであれば、絶対にウイリアムヒルで賭けるべきです。
今回ジャパンカップを調べてみて、JRAが外国向けにサイトを作っていて、それがとてもカッコイイものになっていたので、気になる方はここからチェックしてみてください。
明日のJRAのオッズがとても気になります。
今日のジャパンカップのオッズ更新しました。13時20分時点のものにまります。コントレイル1.6倍で安定していますね。それから、ブックメーカーのオッズも増えてきています。こちらからオッズの比較はこちらからチェックしてみてください。昨日はパディパワーのオッズをリストにあげていましたが、今日は確認が取れなかったので、スポーツベットIOのオッズを載せておきました。ヒルズは強気にコントレイルのオッズを2から2.1にあげてきています。逆に365は1.6から1.55に落としていて、世界で一番低いオッズの設定です。間抜けな結果にならなければいいですが、それはあとでわかります。Good Luck!