「スポーティングライフ」は、かつてイギリスで人気の高いスポーツ新聞で、特に競馬とグレイハウンドレースの報道で知られていました。1998年に「レーシングポスト」と統合され、紙媒体としてはその歴史を終えましたが、現在もオンライン版として多くのファンに親しまれています。
今回の記事では、日本ではあまり報道されていないイギリスメディアの視点から、ブリーダーズカップに出走するヨーロッパの注目馬たちを紹介します。ブリーダーズカップは、1984年にアメリカで創設されたG1競馬シリーズで、毎年11月に開催される国際的なレースイベントです。賞金総額が数千万ドルに達し、世界各国からトップ馬が集結するため、英国やアイルランドからの出走馬も注目されています。過去には英国馬が23勝を挙げ、毎年高い期待が寄せられています。
それでは、今年のブリーダーズカップで注目されるヨーロッパ馬の面々を見ていきましょう。
2024年ブリーダーズカップ:ヨーロッパ出走馬プレビュー
1. ビッグ・モジョ(BCジュベナイルターフスプリント)
- タイムフォーム評価:108
- 昨年同レース優勝馬ビッグ・エヴスに似た経歴を持ち、今年はグッドウッドとドンカスターで好成績。地力はあり、早い馬場がプラスに働きそうです。
2. ブラッドセル(BCターフスプリント)
- タイムフォーム評価:124
- 英ヌントールプSやフライングファイブで優勝。ソフト馬場が苦手で、今回のデビュー戦は速い馬場で力が発揮できそうです。
3. シティ・オブ・トロイ(BCクラシック)
- タイムフォーム評価:130
- 今年の英ダービー、エクリプスS、ジュドモントインターナショナルで勝利。アメリカのダートに適応できれば、ヨーロッパとアメリカの両方で最高の称号を手に入れる可能性も。一番高いレイティングで注目の1頭。
4. ジェアレビ(BCターフ)
- タイムフォーム評価:119
- フランスの大レースで安定した成績を収め、アスコットでも好走。タイトなデルマーのコースで良馬場が有利に働く見込みです。
5. レイク・ビクトリア(BCジュベナイルフィリーズターフ)
- タイムフォーム評価:119
- フランケルの産駒で、チェヴェリーパークSで3馬身差の勝利を収めた。今回も優勝候補として有力視されています。
6. ニュー・センチュリー(BCジュベナイルターフ)
- タイムフォーム評価:108
- カナダのサマーステークスで勝利。中距離向きの血統だが、良馬場での適性を活かしてデルマーでも力を発揮する可能性があります。
7. ノータブル・スピーチ(BCマイル)
- タイムフォーム評価:126
- ゴドルフィン所属で、英2000ギニーとサセックスSの優勝馬。速い馬場で本来の実力が発揮される可能性が高いが、初の左回りに挑戦します。
8. ポルタ・フォルトゥナ(BCマイル)
- タイムフォーム評価:121
- 昨年のBCジュベナイルフィリーズターフで2着に入った経験があり、その後もG1で3連勝を記録。牡馬相手での挑戦になりますが、歴史的な勝利を目指します。
9. ラマチュエル(BCマイル)
- タイムフォーム評価:122
- 10月のプール・デ・ラ・フォレで3馬身差の圧勝。7ハロンのスピードが強みで、短距離の切れ味がデルマーでのマイル戦に適していると期待されています。
10. レベルズ・ロマンス(BCターフ)
- タイムフォーム評価:125
- ゴドルフィン所属で、2024年はドバイシーマクラシックを含む4勝を記録。昨年のBCターフ優勝馬であり、連覇を狙います。